皇帝の姉・碧雲(名前変更可)は、後宮の中で平和に、お転婆な暮らしを送っていた。 生まれてから一度も後宮の外に出ることなく。
しかしある日、月宮の巫女となるべく後宮の外からやってきた銀蓮から、外の話を聞く。
碧雲は思った。
――後宮の外に出てみたい。鳥のように自由に――
「ならば、見せてあげようか」
その声は、背後から低い笑いを含んで聞こえてきた……。